1997-2004
Alliance for Global Sustainability(AGS)
国際流域相互比較研究
[UT代表:大垣 眞一郎、古米 弘明]
東京大学は、スイス連邦工科大学(ETH、スイス)、マサチューセッツ工科大学(MIT、米国)、および、チヤルマーズ大学(スウェーデン)の四大学で、Alliance for Global Sustainability(AGS)という大学間共同研究を進めてきております。
その一つの研究プロジェクトとして、我々を東京大学側の責任者とする「国際流域相互比較研究」を1997年より続けてまいりました。その成果の一部として、同封のような多摩川(日本)、トス川(スイス)、アパジョナ川(米国)に関する歴史と現状をケーススタディーとした河川流域比較研究を、DVD”Urban Water -Sustainability in Balance-“:(50分)にまとめました。ワシントン大学(米国)の研究者、撮影クルーならびにDVD編纂者の協力も得て完成しました。都市を流れる川において持続性とは何かを3つの具体的な河川を例に映像化したものです。
DVDの内容について
1.音声は、ナレ一・ションは英語、インタビュー部分は、多摩川編は日本語、Aberjona川(アバジョナ)編は英語、Toess川(トス)編はスイス系ドイツ語と英語です。英語以外の音声に対しては、英語のテロップがついています。
2. 多摩川の説明の中で、玉川上水の説明と混同するような編集がされている部分がありますが、日本語言語以外の人にとっては、「tamagawa」は混乱を与えやすい名称であるという実例でもあります。
3.解説論文としては、我々も共著のWalter Wagner et al.; SustainableWatershed Management: An International Multi-watershed Case Study-,Ambio(Royal Swedish Academy of Science)Vol.31 No.1, Feb.2002を発表しております。また、「流域マネジメント―新しい戦略のために―」大垣・吉川監修、(財)河川環境管理財団編(技報堂出版)の1.3.3の”河川流域の国際比較研究事例の紹介(p48-59)”においても、三河川について簡単な説明をしております。