防災に関する英文学術雑誌 Journal of Disaster Research(富士技術出版)において、特集「未来型の都市浸水リスク研究への取り組み」と題して、都市浸水問題に焦点をあてた特集号を企画しています。2021年4月発刊予定で原稿締め切りは2020年9月30日となっています。詳細はJDRホームページをご覧ください。
皆様からの投稿をお待ちしています。
特集趣旨
局地的な大雨の増加や計画規模を上回る豪雨の多発により、内水氾濫の被害が増大している。令和元年台風第 19 号においては、河川の氾濫等による被災とともに、全国 15 都県140 市区町村において内水氾濫による浸水被害が発生したが、下水道施設の被災による市民生活への影響や、下水道を介した河川からの浸水が社会に与えたインパクトは大きく、都市浸水に対する社会的関心が高まっている。
気候変動に伴い降雨量の増加が懸念される中、内水氾濫による被害も増大していく可能性があり、これまでの都市浸水対策をあらためて見直す必要がある。浸水多発時代の到来に備え、モニタリングの新技術、数値モデルによる都市氾濫解析、温暖化実験による将来予測データ、リスク情報の活用策、地方自治体における雨水対策事例等、産学官の有する知見を広く共有していくことは非常に重要である。
この背景において、本特集ではこれからの都市浸水対策の推進に資する科学的な知見をまとめることを目的とし、都市浸水リスク研究に関する下記の3テーマに焦点を当てて編集する。
なお、原稿の種類はresearch papers, reviews, reports及びnotesに関するものとし、英語論文での投稿のみを受付する予定である。